【プレゼン(4)株式会社TANIGAWA】
12月17日(水)午前、株式会社TANIGAWA様で、プレゼンが行われました。
始めに、事務局から挨拶をし、工場見学や共同制作、3ヶ月に渡ってご協力いただいた関係者の方々へのお礼を述べました。そしていよいよ、プレゼンのスタートです。

TANIGAWA様へのプレゼンのテーマは、「曲げ加工・レーザー加工を使ったステンレス製インテリアグッズのデザイン」です。同社は、「スゴイ!をみんなで創る」という経営理念のもと、大型の装飾金物から小さな部品1つまで、オーダーメイドを中心に製作されています。3チームのデザイン案がデザイナーにより谷川社長と社員の方々にプレゼンされました。
まず、1組目は、クリエーター 伊藤 士隼(いとうしはや)さんと デザイナー 久延フミカ(ひさのぶふみか)さんのチーム。デザイナーが、クリエーターが独自の世界観で描く伸びやかで自由な線と配色の妙のある作品を紹介されました。そして、その個性を生かしつつ、コロナ渦での生活スタイルに合う製品として、グッズの提案をされました。光と影の美しさを最大限に生かしたプレゼンに、谷川社長や社員の方々から歓声が上がりました。

次に、クリエーター 呉飛瑤(ごひよう)さんとデザイナー 安藤一生(あんどういっせい)さんのチーム。クリエーターとの会話の中や過去の作品から、クリエーターの作品に「物語性」を感じていたデザイナーは、それをヒントにグッズを提案されました。クリエーターとデザイナーが作品のイメージを共有しながら、クリエーターが選定したモチーフを基に作品が仕上がったようです。デザイナーは、精緻な切り絵を得意とするクリエーターの作品を生かし、実物大のサンプルに展開されていました。作品を生かしつつ商品の強度も考慮したプレゼンに、谷川社長も感心されていました。

次に、クリエーター 石田 里枝(いしだりえ)さんとデザイナー 安藤一生(あんどういっせい)さんのチーム。デザイナーがクリエーターの作品のモノトーンの世界観と無心に描かれる線の美しさをどのように生かしたかをお話しされました。提案されたグッズ案には、クリエーターの制作した模様のような作品が生かされていました。商品化するに当たり、強度や保管、発送など様々な視点から考え抜かれた提案に、谷川社長や社員の方々も驚かれていました。

最後に、TANIGAWAの谷川社長と、岡山県備前県民局地域づくり推進課の江端課長から総評していただきました。谷川社長は、どれも理念に沿った提案であること、共同制作に何度も足を運ぶなど、時間をかけて練られた提案であることをお話され、大変喜んでくださいました。

選定されたデザイン案は、年明けからグッズの試作に入る予定です。これらの提案が、実際にグッズになっていくのがとても楽しみです。ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。
